古典芝居
そんなジャンルがあるのかどうか知らないが、遥か昔の戯曲を用いて上演する劇団は少なくない。代表的な例はウィリアム・シェークスピアやサミュエル・ベケットやテネシー・ウィリアムズの作品など毎年のようにどこかで、しかも日本のどこかで上演されていることだろう。
普遍的な内容だからこそ上演されるというのもあるが、中には現代風にアレンジしたり、果たして「原作」と言ってよいのかわからないほど脚色しているものもあって、バラエティに富んでいる。
先日、チェーホフの一幕劇を上演している団体があったので、荻窪くんだりまで観に行ってきたのだが、これがすごかった。特に現代風にアレンジもしておらず、独特な演出をしているわけでもない。言うなれば「ストレートプレイ」と言ってしまってもいいかもしれない。ただ、普通の「ストレートプレイ」と違って、この「チェーホフ」は「チェーホフ」ではなく「チューホフ」だった。
パンフに誤字があったとか、バッタもんの作品だったとかそういうことではない。とにかく「チューホフ」だったとしか書きようがない。私欲にまみれたオリジナル作品はかつて何本か見たことあって「究極の趣味かもしれない」と思ったものだが、古典をそのまま使って私欲を満たした(ように見えた)舞台は初めて見た。驚いた。
